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2021/03/06

和紙ックが誕生したストーリ

季節の変化する自然を多く撮影してきました。また学生時代に木版画作家を志していたので、よく越前和紙の里に通い素材の良さは理解していました。
その二つをドッキングして、福井県の伝統産業に貢献できないかと「ものづくり」に挑戦しました。
 
グラフィック、WEBデザインは通常業務。ものづくりになるとやり方が違いどのような入り口から始めればよいか分からず迷うことばかりでした。
しかし商工会の助成金制度に認定されたことで、必ずやらなければいけないしばりができ仕事の合間に進めていました。
自分の撮った写真を和紙に印刷して、デザインされた和紙の額縁に入れ何度も何度も試作を繰り返しました。
なんとか出来上がりましたが、商談会にでてもクオリティーと魅了に欠けるとの評価でした。
自分自身も満足するものでなく悔しい気持ちで一杯でした。
 
その後、越前和紙の手漉き和紙で今までにない工業製品をデザインしたいともんもんとした日々のなかアイディアを描いていました。
ある日、手漉き和紙の作品と和紙額縁を眺めてアイディアが閃きました。背面からLEDの光りを当ててみました。
すると和紙の柄が光で浮かび上がり素晴らしい効果が表現できると発見しました。その光は間接照明効果として部屋に広がります。
あの時の感動は今でも鮮明に覚えています。
 
類似品がなく特許が取れと知り、今度は「ふくいの逸品創造ファンド助成金」の採択を受けました。ここでもしばりができ、期限中に商品化して販売までの計画をやり通さなければいけない。
 
このアイディアを実現してくれる業者を何とか探し、何度も何度も試作を繰り返し、2ヶ月後に迫っていた「東京インターナショナルギフトショー」に奇跡的に間に合い和紙ックというブランド名でブースとして出展できました。
 
多くの協力者に助けていただき本当に感謝しています。
この経験で学んだことは、やると決める決断力と逃げがきかないしばりが必要だと感じました。
昨年からネット通販やふるさと納税品として出品して売れ出しています。
今後も多くのショッピングサイトに出品して、多くの方々に越前和紙アートの斬新さを感じていただき、芸術文化、伝統産業に貢献していきたいと考えています。
和紙ック　wachic　HPはこちらをクリック